2012年8月23日木曜日

: 超嬉しいよ!

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> 和紗、ありがとう(^_^)
> よく覚えていてくれたね。寿司屋で言った事....大切に使うからね。
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Fwd: Silver Box



Kingo Sasa【笹  謹吾】شكرا 🌻




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差出人: "imagine.no.heaven" <ea-sasa@cpr.sekisuihouse.co.jp>
日時: 2012年8月23日 3:31:59 JST
宛先: 笹謹吾 <kumorikana@gmail.com>
件名: Silver Box

Silver Box

魔女狩りを蘇らせる方法はいくつもある。

自分の信念のみを唯一絶対に正しいのだと信じ込むこと。
自分だけが善によって行動し、ほかの者は悪によって行動すると思うこと。
神が語りかけているのは自分であって、信仰の異なる者には語りかけないと考えること。
伝統的な教義に意義を唱えたり、鋭い疑問を発したりするのは邪悪なことだと思うこと。
自分はひたすら信じ、言われたことさえしていればいいと考えること・・・・・。

人がこうした信念の虜になっているかぎり、魔女狩りは様々に形を変えて、人類が存在する限り永久にくりかえされるだろう。

ここでもう一度、フリードリヒ・シュペーが挙げた最初の項目を見てほしい。
シュペーがそこで言っているのは、大衆がもう少し、迷信のこと、そして懐疑のことを理解していたならば、因果の鎖を断ち切れたかもしれないということだ。

#カール・セーガン



Kingo Sasa【笹  謹吾】شكرا 🌻



2012年8月3日金曜日

ふるキャラは優しいです(^_^)

考えさせられます。

目の前で乗客が死んでいった時
宋 文洲

27日正午過ぎ、高橋美紀さんがJRで取引先との打ち合わせに向かいました。新
橋駅で乗客の降り乗りが終わってドアが閉まった直後のことでした。背中から
「うっ」との呻き声が聞こえ、誰かが重く床に倒れ込みました。

振り返って見ると50代ぐらいの中年男性が顔から床に倒れていました。周りの
乗客が事態を理解する前にその倒れた中年男性は体を固く縮めて失禁を始め、
顔が真っ青になって行きました。

「電車を止めろ!」。やっと事態の重大さに気付いた乗客の中から、誰かが声
をあげました。そして誰かが緊急停止ボタンを押したため、電車が止まりまし
た。しかし、それは既に新橋駅を出発し、浜松町駅に向かう途中の線路上でした。

「どうしましたか」。誰かが緊急通話ボタンを押したところ、どこかにつなが
り、女性の声で聞いてきました。「病気で倒れた人がいる!」と乗客の誰かが
答えました。すると「次の駅で救出するので電車を発車させます」と回答があ
り、電車のアナウンスで同様の説明が放送され、電車は再び浜松町に向かい始
めました。

この間、何人かの男性乗客が交代で倒れた方に心臓マッサージを始めました。
「止めるな!」との声の中、心臓マッサージはとどまる事なく続けられました。
その中で「電車を止めるべきではなかったんじゃないですか?」とのおばさん
の「ご指摘」もありました。

電車が浜松町に着きました。高橋さんは他の乗客と一緒に駅に飛び出しました
が、ホームに駅員の姿はありませんでした。焦った一部の乗客がホームの向こ
うに走りながら「駅員さん!駅員さん!」と叫びました。彼女は急いでホーム
の緊急ボタンを押しました。

すると、やっと一人の若い駅員が走ってきましたが手ぶらでした。それを見た
彼女は「まだ誰も救急車を呼んでいないのでは」と不安が頭をよぎりました。
彼女は自ら救急車を呼ぶことにしました。

「救急車は110ですか、119番ですか」。救急車を呼んだことのない彼女は迷い
を周りにぶつけましたが、パニックに陥ったせいか、「・・・」と「分からな
い」しか返ってこないため、彼女は冷静になって考えて119番にかけました。

7コールぐらいで繋がりました。状況と場所を説明した後「男性ですか、女性
ですか」と聞かれました。「男性です」と答えたら「すぐ向かいます」と言わ
れました。

救急センターに携帯番号が残ったため、その後も緊急センターや救急車から二
回ほど性別や年齢を聞かれました。

その間、若い駅員がJRのどこかに連絡したため、JRの担架とAEDも到着し、熱
心な乗客が心臓マッサージを続けていました。

彼女が救急センターに電話して10数分後、救急車が現場に到着し、しばらく処
置を続けた後、病人を運んで行きました。

電車を降りた高橋さんの携帯にその後、救急センター、駅の救急隊、警察から
数回電話がかかってきて現場の様子を聞かれました。そして彼女が心配してい
たことをとうとう聞かされました。「その方が亡くなりました」。

その高橋美紀さんはソフトブレーン広報で私の秘書も兼ねる女性です。いつも
このメルマガを皆さんのお手元に届けているのも彼女です。その彼女が新橋駅
で即時に停止ボタンを押せば、もっと早く救急車を呼べばなど、今も悔やんで
います。

しかし、私がこのことでJRの緊急システムに不満を強く感じました。

緊急停車ボタンが押され、救急を要する乗客が居ることは車掌もJR緊急センタ
ーも知っているはずです。何よりも「次の駅で救出します」と言ってくれたの
ですから、助けようとした周りの乗客はそれを信じて安心したはずです。

辿り着いた浜松町駅のホームにはなんと駅員が居なかったのです!乗客が探し
たり、警報を鳴らしたりしてやっと一人の駅員が手ぶらで来ました。緊急停車
ボタンを押して車掌やセンターとやり取りしたのは何のためだっただろうか。
「次の駅で救出する」と言った後にいったい具体的に何をしただろうか。

高橋さんも、彼女の話を聞いた私も一番悲しいと思ったのは、この時点でもま
だ誰も救急車を呼んでいなかったことです。そのことはその後、救急センター
も警察もずっと高橋さんを頼りにしてきた事実から分かります。

一分一秒で生死を分ける緊急事態の中で、心臓マッサージする乗客、電車を止
めたり発車したりする車掌、そしてJR指令センターの職員。それぞれが目の前
のことに懸命でしたが、全体像を掴み、何が一番重要かを決めて実行させる人
が居ませんでした。

NHKの原発事故反省の特集を見ました。津波の後、バッテリーがジワジワ減っ
ている中、現場にいろいろな部材が届き、その中にはバッテリーもあったので
すが、原発に使えない車用のバッテリーばかりでした。冷却用のバッテリーを
優先させる指示がないため、メルトダウンが始まったのです。

決まったこと、指示されたことを完璧にこなすプロが多い日本社会。平穏平和
の時は効率がいいのですが、「予想外」の緊急事態となると全体像と優先順位
を掴めず、危機を押さえることができないのです。原発だけではなく、なんと
電車に乗る時も同じ問題が起きます。

「決める政治」はいいのですが、全体像と優先順位を持たず、目の前の人気と
流れに引っ張られて決めていく先に何があるか。昭和の歴史が教えてくれたは
ずです。

(終わり)


Kingo Sasa【笹 謹吾】شكرا