仕事にも役立つ! 「キング・カズの名言」
毎日、仕事のルーティンワークに追われ、ヘトヘトになって帰宅する日々……。「俺はいったい、何をやっているんだ」。もし、あなたがそんなふうに悩んでいるのなら、プロ生活28年目に突入したキング・カズの言葉に耳を傾けてみてほしい。
彼の言葉を単なるセリフと思ってはならない。キングの言葉ひとつひとつを噛み締めると、私たちの抱える悩みを解決する糸口が見えてくる。
「心臓が破裂しそうになっても、試合を終えた後の充実感を考えると走れちゃう」(07年)
【試合】を【仕事】に置き換えてみよう。あなたはキングのように、心臓が破裂しそうなぐらい今日一日を全力で走ってみただろうか? 仕事の充実感とは、キングのように走ったその先にあるのかもしれない。
全力で走れば、上司の意見とぶつかる場面も出てくるだろう。そのときは「プロなら監督に意見を言わなきゃいけないんです」(92年)の言葉を思い出せ。プロのビジネスマンならば、「監督=上司」に意見してこそ、その先に光を見いだせるのでないだろうか。
確かに「おまえの考えは通用しない」と頭ごなしに押さえつけられることもある。しかし、キングはセリエA挑戦を無謀と唱える人たちに対し、こう答えた。
「通用しないから、行くんです」
困難な仕事にぶつかっても再び立ち向かえる、心震えるひと言だ。
仕事とは本来、自分で考え、自ら動くもの。「自由な発想でサッカーをやるのが一番」(92年)、「同じところにいると視野が狭くなる」(06年)とキングは語る。仕事がつまらないのは、それを"やらされている"からなのでは?
ただ、自由の範囲は、会社の人間関係にも当てはまる。逆に後輩から指摘されると、頭にくるもの。しかし、キングはこう考える。
「相手が18歳だろうが、グラウンドに出れば関係ない。年下に命令されて頭にこないのって聞かれるけど、ボクは全然こない」(12年)
結果だけを求めるキングにとって、上下関係は問題ではない。
そして万が一、あなたがリストラに遭った場合。キングはそれについても心に響く名言を残している。
「ヴェルディとの契約がゼロになり、気持ちがゼロになったとき、自分が本当にやりたいことが見えてきた」(99年)
リストラになったからといって、何も命を奪われるわけじゃない。今、私たちに必要なのは、会社におびえることなく「自分の信じる道を進め」(01年)ということ。キングの言葉は、サラリーマンにとって最良の特効薬だ。
(撮影/ヤナガワゴーッ!)
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